勝手に好きな音楽紹介-Phoebe Bridgers-

管理人が単純に良いと思った、かつ英語の勉強にも良いアーティストを勝手にお薦めします。
人から薦められた音楽ってなかなか素直に聴けないものですが、まあ暇があったら是非。

あ、ちなみに歌詞については簡単には触れますが、細かい考察(解釈)や日本語訳は書きません。
歌詞の解釈なんて人それぞれなので、一々いうのも野暮ったいですし
日本語訳を勝手に書こうものならどこぞの団体から訴えられるかもしれないので。

今回紹介するアーティストは…

アメリカ合衆国のSSW「Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)」です。

アーティスト基本情報

フィービー・ブリジャーズPhoebe Bridgers1994年8月17日 – )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナ出身のシンガーソングライターインディー・ポップミュージシャンである。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

カリフォルニアのパサデナ出身のソングライター。
仄暗く悲しい歌詞と、儚げで浮遊感のあるボーカルが特徴。
自信のソロ活動以外にも様々なアーティストとの共作が多い。
(気が付いたらポールマッカートニーとコラボしててビックリした。)

2020年、コロナが流行する前に来日するはずだったアーティストの一人。
本当、あの年は来日アーティストが続々とこなくなった悪夢の年でした。

今回はそんなPhoebe Bridgersの曲の中で特に好きなものをいくつか選曲しました。
(コラボが多いアーティストなので、そこからも選ぶ)

オススメ曲その①「Motion sickness」

アルバム「Stranger in the Alps」より
曲タイトルは「乗り物酔い」という意味。
ただ、歌詞の中では「Emotional motion sickness」と歌っているから
「精神的に」乗り物酔いのような感覚と言っていると思われる。

淡いギターのサウンドに乗せて同じように淡い歌声が聞こえる
このアーティストで一番知名度が高いであろう曲。

歌詞の内容は年上の男との恋愛を歌った曲。
もうちょい言うと、なかなかに「ヤンチャ」な年上男との恋愛を歌った曲。
モラハラされちゃうけど離れられない、みたいな。うーん、なんて風情のない言い方。

噂ではとある実在のアーティストとの関係について歌った曲らしい。
まあアーティストならモテるだろうし(偏見)、モラハラするやつも多そうだ(ド偏見)。

オススメ曲その②「Savior Complex」

アルバム「Punisher」より
曲タイトルは「救世主コンプレックス」とでも言うべきか。
平たく言うと「自分は選ばれし人間で人々を助け、導く使命がある」と信じて疑わない人。

この言葉は元々は心理学で使われる言葉だそう。
人を助けることが自分の生きる意味だと信じている人のこと。
どれくらい信じているかというと、それでしか満足感を得られないくらい。
誰に頼まれたわけでもないのだが「助けてあげなきゃ!」という使命感とともに人に接する。
まさに「savior(救世主)コンプレックス」。

似たような言葉ではWhite knight syndrome(白騎士症候群)という言葉もある。

アコースティックギターとウッドベースの心地よい音色に合わせ
ポツポツと心の声をつぶやいているような歌声が特徴的な一曲。

歌詞はどこか共依存的な恋愛関係を示しているかのよう。
思いやる気持ちが暴走し、全てを知りたいと願ってしまう。そんな感情を歌っていると感じた。

オススメ曲その③「Have Yourself a Merry Little Christmas」

シングル「Have Yourself a Merry Little Christmas」の表題曲。
曲タイトルは「ささやかで幸せなクリスマスを」とかになるのかな。

原曲はジュディ・ガーランド(オズの魔法使いのドロシー役で有名)が出演した映画
若草の頃」(原題:Meet Me in St. Louis)で歌われた曲。
今ではクリスマスソングの定番で多くの人によってカバーされている。
個人的にはクリスマスソングトップ3に入るほど好き。

エレキギターのアルペジオに乗って聞こえる、消えてしまいそうなほど細く儚い歌声が印象的。

歌詞に内容は家族や友達と言った人と過ごす「ささやかな幸せな」を願ったもの。

オススメ曲その④「Chesapeake」

アルバム「Better Oblivion Community Center」より
前に書いたBright eyesのボーカル、コナー・オバーストとのユニット
Better Oblivion Community Centerのセルフタイトルアルバム。

曲タイトル「チェサピーク」は地名。アメリカはバージニア州にある都市の名前。
もしくはそこに住んでいる先住民族を指す。
ただ、曲の歌詞の内容を見る限りでは地名で問題なさそう。

アコースティックギターを主体に、キーボードシンセ(たぶん)やテルミン(きっと)など
やさしい音色の楽器たちのアンサンブルの中でフィービーとコナーのやさしい歌声が聞こえる。

歌詞の内容については、本人たちがインタビューで答えてる映像がある
(動画の19:00あたりかな)

自分の好きなアーティストが理由もなく落ちぶれてしまう。
逆に自分が心動かされないアーティストが理由もなく成功したりする。
そんな「音楽業界」をテーマに作られた歌詞。

ちなみに曲を書いたのはフィービー、詞を書いたのはコナーだそう。
(歌詞のアイディアはフィービーなところもあるそう)
やっぱりコナーの詞はいいな。うん。

今回紹介したのはアメリカのシンガーソングライターPhoebe Bridgersでした。

悲しい歌詞世界と儚げで寂しい歌声のボーカル。
気になった人は是非聴いてみてください。